勝ち負けを問わない勝負って……

 常に勝負とゆうものには勝ち負けがつきものですが、負ける人の条件があります。

 それはイチかバチか勝負を挑んでみようかとゆうてあいの人です。

 では、勝負に勝つ人はどうゆう条件を整えてるか? まず、己を知り相手を知り策をねり、勝つ見こみが成立したときに機をとらえて動き出す。これが必勝の法に思われます。

 この必勝の法に対抗するには参考にするのが

  <徒然草第百十段>

 双六の上手といひし人に、そのてだてを問ひ侍りしかば、「勝たむと打つべからず。負けじと打つべきなり。いづれの手がはやく負けぬべきと案じて、その手をつかはずして一めなりとも、おそく負くべき手につくべし」といふ。道を知れる強、身を治め、国を保たむ道もまたしかなり。

 どうゆう勝負の法かとゆうと、かいつまむと、まず相手に豆ない手だてを考えてどうなれば自分が負けてしまうかを案じ、自分が負けぬように相手の攻撃を封印していって自分が相手よりも長い間戦えるように戦術をねる。その結果相手を制圧して打ち負かす。

 不敗の勝負の打ち方と言えると思います。

 では、必勝でも不敗でも相手に勝てば良いのでしょうか? と考えさせられる言葉があります。それは<百選百勝は真の善にあらず。戦わずに勝つことこそ真の善なり>。

 また、ベストキッドとゆう映画でこんなセリフがありました。<最高の戦いとは戦わないことだ>

 格闘技は、心と体のコミュニケーションとも言います。とゆうことは、自分の心と体のことばかりではなく、戦う相手の心と体の事も考え、相手をリスペクトして、自分に厳しくふるまう。そして、互いに和合して互いに上達を願うような戦い方なんて戦いが理想かな? と思うボクでした。

 

   T・N